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Eliot Zigmund Quartet "Live at Smalls"



ほとんどライフワーク的に買い続けている"Live at Smalls"シリーズではありますが、以前はsmallsストア(https://www.smallslive.com/)で直接購入してもそう高額でなく、さらにディスクユニオンが国内仕様のディスクをリリースしていたりで入手はそう困難ではなかったんですが、いつの頃からかsmallsストアでの売価が上がり、円安が進み、ディスクユニオンからのデリバリがなくなり、いつのまにか入手が困難な状況になっていたんですが、ほぼレーベル買い的な勢いで買い続けているので、どこまで頑張れるか続けられるだけ続けてみようとは思っていたんですが ..... 。
SL0049までは順調に買っていますが、ここのところリリース頻度が下がっているうえ、SL0050は、"Live at Smalls"ではなく"Live at Mezzrow"になっていまして..。
そんなんなんで、レーベル買いなのか、"Live at Smalls"というタイトルを買い続けているのかという(自分への律し方だけですが、そんな)ことまで考えだして、さらにさらに日本へのデリバリも不安定な状況のなか、少なくともタイトルに"Live at Smalls"って入っているsmalls liveレーベルのもの(で、日本に入ってきているもの)は買い続けようと思っています。

ちなみに、そのSL0050以降のリリースは以下の通り。
 Tardo Hammer & Peter Washington "Live at Mezzrow" SL0050
 Michael Kanan, Neal Miner & Greg Ruggiero "Live at Mezzrow" SL0051
 Joel Frahm, Spike Wilner & Neal Miner "Live at Mezzrow" SL0052
 Nick Hempton Trio Stonk "Live at Smalls" SL0053
 Spike Wilner & The SmallsLIVE All Stars "Live at Smalls" SL0054
 Ian Hendrickson-Smith "Live at Smalls" SL0055
 Eliot Zigmund "Live at Smalls" SL0056
 Charles Owens Quartet "Live at Smalls" SL0057

今回購入したのは、日本へのデリバリがあったSL0053、SL0056の2枚。
本作は、SL0056のほうで、Bill Evansトリオのドラマーを務めていたこともあるEliot Zigmundをリーダーにしたカルテット。
他の3人は知らない人です。
Eliot Zigmund(Ds)、Matt Garrison(Ts)、Allen Farnham(P)、David Kingsnorth(B)

演奏曲は以下の通り。Eliot Zigmundが1曲、Matt Garrisonが2曲、Bill Evansが2曲、Ralph Towner、とスタンダード2曲。
1 9 Doyers Street
2 Tenderly
3 The Glide
4 Time Remembered
5 Remediation
6 For Heaven's Sake
7 Re: Person I Knew
8 You'll Know When You See Her

ウォーキングするベースと、シンバルレガートを多用するドラム、曲によってだが4バースもしっかり決める典型的な4ビートハードバップな演奏。
2曲めがちょっとボサ調なアレンジ、6曲めがバラードとほどよくバリエーションを入れて単調にならないよう配慮しているんでしょう。

テーマはさすがにサックスが演奏しているが、続くソロはピアノが入ってくるパターンが多めで、リーダーはドラマーであるが、フロントではピアノが主導権を握っていることがうかがえる。
そのピアノだが、スタイルとしてはオーソドックスで派手な振る舞いはないが、ころころと良く転がるようなフレーズが雰囲気良く良い味を出している。

リーダーのEliot Zigmundのドラムが、思い出した頃にちょこっとArt Blakeyを彷彿とさせるフレーズを挟み込んできて、ピアノとかもJazz Messengersqqな気配を稀に見せてたり、
これがまた50年代60年代のジャズな雰囲気を増長させているのが・・・ (^^)

ベストは5曲めにしましょう。

Eliot Zigmund Quartet "Live at Smalls"(https://www.smallslive.com/store/catalogue/eliot-zigmund-quartet-live-at-smalls_871/)

"After Bach" Brad Mehldau




ここのところ、けっこうな頻度でアルバムをリリースしているBrad Mehldauだが、過去3年で4枚リリースしていてそれが以下の通り。

2015年
 "10 Years Solo Live"(https://blogs.yahoo.co.jp/pabljxan/63553927.html)
2016年
 "Blues & Ballads"(https://blogs.yahoo.co.jp/pabljxan/63843498.html)
2017年
 "NEARNESS"(https://blogs.yahoo.co.jp/pabljxan/63891934.html)
 "Chris Thile & Brad Mehldau"(https://blogs.yahoo.co.jp/pabljxan/64073417.html)

2018年もすでに本作の直後に次作のリリース告知が出ています。

本作は、タイトルにもあるとおりバッハの曲をソロで演奏しているもの。
ジャズの人がクラシックを演奏しているアルバムってのはいくつかあり、アドリブを混ぜ込んでジャズの語法で演奏しているものが多いと認識しているが、そんなアルバムをいくつか聴いた範疇では、元を凌駕するような演奏にあたったことがなく、最近では、この手のアルバムを積極的には買わなくなっているのが実情。

逆に、アドリブ等一切入れずにピアニストとしてクラシックに対峙している演奏には、ジャズピアニストらしく抑揚をより明瞭に出したものがあって、好感触なことが多いか..。
自blogでは、ライブではあるが、これは凄かった。
 "無伴奏チェロ組曲(20150815)" (https://blogs.yahoo.co.jp/pabljxan/63322558.html)

とはいえ、Brad Mehldauがクラシックを演奏するとなったら、これは期待感の多少はあれど、聴かないわけにはいかないでしょう。

ソロでの演奏です。
Brad Mehldau(P)

演奏曲は以下の通り。聴く前は見てませんでしたが、バッハとオリジナルを交互に演奏しています。
01. Before Bach: Benediction
02. Prelude No. 3 in C# Major from The Well-Tempered Clavier Book I, BWV 848
03. After Bach: Rondo
04. Prelude No. 1 in C Major from The Well-Tempered Clavier Book II, BWV 870
05. After Bach: Pastorale
06. Prelude No. 10 in E Minor from The Well-Tempered Clavier Book I, BWV 855
07. After Bach: Flux
08. Prelude and Fugue No. 12 in F Minor from The Well-Tempered Clavier Book I, BWV 857
09. After Bach: Dream
10. Fugue No. 16 in G Minor from The Well-Tempered Clavier Book II, BWV 885
11. After Bach: Ostinato
12. Prayer for Healing

最後の曲以外の偶数曲がバッハの曲。奇数曲と最後の曲がBrad Mehldauオリジナルという構成。
タイトルにある通り、基本的にはバッハの曲のあとに"After Bach"と銘打った前の曲にインスパイアされた(おそらく)即興演奏を繰り広げるという構成。

冒頭がBefore Bachと題されたオリジナルであるが、この冒頭がバロック調で徐々にオリジナリティが紛れ込んでくるが、バッハの曲と違和感なくすんなりとBrad Mehldauの音世界に入り込んでいく導入口になっている。

以降、純粋にバッハの曲を聴かせた後にBrad Mehldauの即興演奏が続くわけだが、即興の冒頭の大半がバロックな雰囲気の濃い演奏から入ってくるので、バッハとBrad Mehldauの演奏との移行が差異を明瞭に意識することなくそれでいてBrad Mehldauを色濃く感じさせる演奏を聴かせていく。

Brad Mehldauのオリジナルがバッハのフレーズに比肩するだけの構築美を持っているとも言えそうだが、逆にBrad Mehldauにそれだけのインスピレーションを与えるバッハの曲の凄さを垣間見れたのか。

聴きどころは"After Bach"にあたる部分にあり、バッハにインスパイアされたBrad Mehldauのオリジナリティがどう発展していくかにあるのは間違いないでしょう。
が、実は譜面通りに弾くBrad Mehldauの表現力にってのも、けっこうな興味の対象でもあります。

ベストは、個人的には1曲めにあると思います。

"After Bach" Brad Mehldau (http://diskunion.net/jazz/ct/detail/1007599468)

"I Remember Chet" Olegario Diaz



この盤は、新譜情報を漁っていて、アルバムタイトルでちょっと気になり、メンツを見て速攻で買いを決めています。
もっとも、Chet Baker自体を個人的にはあまり聴いていないので、アルバムタイトルだけではそう高い期待感を持つものではないが、メンツで言えば買いは必至でしょう。

リーダーのOlegario Diazは初めて聞く名前ですが他の面々はリーダー作を出すような面々をズラりと揃えていて萌えます。
Olegario Diaz(P)、Alex Sipiagin(Tp)、Seamus Blake(Ts)、Scott Colley(B)、Bill Stewart(Ds)

演奏曲は、Olegario Diazのオリジナルが2曲、Cole Porterが2曲、その他6曲というきっとChet Bakerの愛奏曲を多めに配しているんでしょう。詳細は未確認。
1. Everything I Love
2. Star Eyes
3. You'd Be So Nice To Come Home To
4. I Remenber Chet
5. You've Changed
6. Bernie's Tune
7. Rise And Fall Baker
8. CTA
9. Oh You Crazy Moon
10. Just Friends

Chet Bakerトリビュートということで、4ビート多めの真っ当なジャズらしい演奏が続く。
ただ、ここでのテーマの提示が、個人的にはあまり好きなスタイルではなくて、裏打ちを使わず表打ちを重用しているような、なんというか心地良いスウィング感を感じられないもので。
もっとも、最近ではこんなスタイルのテーマ演奏を聴くことも複数回あるので、そんな流行りがあるのかもしれないが。

テーマはお馴染みの旋律でもあるのであまり何かを言うような感じではなく、もっぱらソロでの即興に興味の対象が傾く。
リーダーのピアノは、左手がちょっと単調に過ぎるような気もするが、右手は気持ちよく動いていてこれだけのメンツを揃えているからには、相応の魅力を備えているとは思う。
何度か聴いていると、具体的には言えないがある種のクセみたいなものだと思うがそれが妙に耳に心地よくそれが麻薬的に効いてきている気がする。

Alex Sipiagin、Seamus Blakeの2管は、程よいテンポの4ビートが馴れたスタイルでの演奏に繋がり、それが過度に肩に力が入っていないとても心地よい演奏を聴かせる。

速いフレーズを織り込みながら良い意味で緊張感をあまり感じさせない朗々とした演奏を繰り広げているところが好感触。
強いて言えば、楽器は異なるが、Alex SipiaginとSeamus Blakeが似たようなテイストのソロが多いかなと感じられるところが玉に瑕か。

ベストは、10曲めにします。

"I Remember Chet" Olegario Diaz(http://diskunion.net/jazz/ct/detail/1007568918)

石田幹雄 "時景"




石田幹雄の約7年ぶりの新作ということで良いと思います。
過去のリーダー作は以下のとおりで、
 "張碓" 既に入手不可能
 "Turkish Mambo"(http://blogs.yahoo.co.jp/pabljxan/53215002.html)
 "霞"(http://blogs.yahoo.co.jp/pabljxan/59697337.html)
 "瞬芸"(https://blogs.yahoo.co.jp/pabljxan/60637368.html)
参加作では、後藤篤のリーダー作で
 "Free Size"(https://blogs.yahoo.co.jp/pabljxan/63974359.html)

本作はソロで、2017年2月に札幌の"あけぼのアート&コミュニティセンター"(http://concarino.or.jp/akebono/)
というところで録音されたもの。ベーゼンドルファーが置いてあるようです。
石田幹雄(P)

演奏曲は以下の通りオリジナル然とした曲が並びますが、聴いていると聴いたことある旋律がいくつかはあったような..。

01. 輝彩
02. 蛍友
03. 平遠の赤霞
04. 七申八寅
05. 模(かたぎ)
06. ハリウスⅡ
07. 心影
08. 雲間の光
09. 雪風
10. 悠遠のはざま
11. 回り合わせ
12. EのAPCH
13. 夜

石田の持ち合わせている音楽性というのが、狂気なまでにフリーキーな演奏と、怖いほどに優しく美しく奏でられるもの、という極端な二面性にあると認識してまして。
アルバムでもライブでも、石田を聴く前には、どっちがどれくらい出てくるかってのが、怖さでもあり楽しみでもあるわけだが、ここで聴ける演奏はすべて後者の部類に入るもので、さらに言うと、これまでの石田の演奏のなかでもとりわけ優しいタッチでの演奏を披露しているんじゃないかと思う。
まるで、優しく語りかけるように、優しく全身を包み込んでくれるようにそっとそっとフレーズを紡いでいく。

ただ、いつもの唸り声も明瞭に収められているため、このちょっと苦しそうな唸り声が良くも悪くも感情表現に抑圧を想起させるが、これまた、石田の表現なので、合わせて堪能させてもらいました。

このアルバムを聴いた後にライブ(https://blogs.yahoo.co.jp/pabljxan/64461461.html)も見ていますが、ライブの方が感情が露わになって、よりダイナミックな演奏を聴かせてくれていまして、逆に言うとここまで抑制を利かせての演奏ってのは、アルバムならではとも言えます。

ベストは、最後の曲にしましょう。


石田幹雄 "時景"(http://www.geocities.jp/s000152e/)

Francesco Cafiso "We Play For Tips"




Francesco Cafisoの新作は9人編成の大所帯バンド。
これまでも3管とか人数多めのアルバムもいくつか出していますが、ここまでの大人数は初めてじゃないかと思います。

しかし、Francesco Cafisoのアルバムは、入荷数が少ないのか、なかなかに入手困難なことが多く、買い逃すとなかなか手に入らないような状況になるので、本作も出る情報を見つけてすぐに発注しています。

メンツは以下の通りで、ピアノが先日のライブ(https://blogs.yahoo.co.jp/pabljxan/64442475.html)で共演していた人で、他は知ってる名前はなさそうです。
Francesco Cafiso(As,Fl)、Marco Ferri(Ts,Cl)、Sebastiano Ragusa(Bs,BCl)
Francesco Lento(Tp,Flh)、Alessandro Presti(Tp,Flh)
Humberto Amesquita(Tb)
Mauro Schiavone(P)、Pietro Ciancaglini(B)、Adam Pache(Ds)

演奏曲は、以下の10曲。すべてFrancesco Cafisoのオリジナルで良いと思います。
1. Blo-Win'
2. 20 Cents Per Note
3. Intentional Mood
4. Al-Fred
5. 16 Minutes of Happiness
6. Boobee's Attitude
7. Pop's Character
8. Recreating
9. Business of the 30s
10. See You Next Time (Bonus Track)

4ビートどころか2ビートの曲も含むちょっと古いスタイルの演奏が多め。
速いフレーズがBe-bopな雰囲気を醸し出していたり、ダイナミックなユニゾンによるビッグバンドの重厚さを表現していたり、しっとりとしたアンサンブルで聴かせるバラードの3曲めも秀逸。
ホーンによるアンサンブルでのテーマ提示のご機嫌なサウンドがなんとも心地良い。

丁寧に音を重ねていくハーモニーの美しさと、キレの良いフレーズを入れ込んでくる、アルト、トランペット、ピアノによるソロとの音の対比が大いなる聴きどころと言ってよさそう。

全体に明るめの曲調であることと、ソロではそんな雰囲気を維持しつつユーモラスな場面を小出しにしていて、最たるものは、2曲めの追い立てるようなシンバルに逃げ回る動物がいななくようなホーンがランダムに吹き鳴らされる場面か。
曲によっては拍手やかけ声が入ったりして、イタリアらしい明度の高い陽気な演奏が繰り広げられる。

ベストは、4曲めにします。


Francesco Cafiso "We Play For Tips"(http://diskunion.net/jazz/ct/detail/XAT-1245688510)

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