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"Grand Company" Ray Gallon




Ray Gallonというピアニストは初聴きですが、本人のサイト(https://raygallon.com/bio-short )をみると30年以上活動をしている人らしいが、録音の項をみてもアルバムは2021年の作品1つしか紹介されておらずこれが2枚めのリーダー作ということになるようです。
本作は、重鎮Ron Carterが参加していることで話題になっていた盤で、その話題につられて購入をキメています。

メンツは、そのRon CarterにLewis Nashが入ったピアノトリオ編成。
Ray Gallon(P)、Ron Carter(B)、Lewis Nash(Ds)

演奏曲は、Ray Gallonのオリジナルが5曲、 Duke Ellington, Miles Davisとスタンダードで全部で9曲。
1.Drop Me Off In Harlem
2.Acting Up
3.Zombette
4.Two Track Mind
5.Nardis
6.Pins And Needles
7.If I Had You
8.Monkey Bars
9.Old Folks

全体にわたって4ビートによるオーソドックスなバップピアノトリオという様相。
Ray Gallonのピアノはタッチもそう強烈ではなく、気合を入れて気張った演奏をするような感じというよりは、程よく崩したアドリブと程よいゆるさの軽やかな演奏に終始していて、それが全体としての心地良さに繋がっている。
Ron Carterのベースは、さすがにテクニック面で「上手いなぁ」という感想が出てこないのは年齢的にもしょうがないかと思うが、味わい深いという意味での「巧いなぁ」というのはしっかり感じとれる。
そんな両者の演奏をLewis Nashのドラムが軽快なフットワークで煽っていくことで演奏に勢いがついて、さらに全体がまとまっているような印象。
ベースもドラムもソロを取る場面がしっかり用意され、オーソドックスな展開とあいまって安心して聴いていられるピアノトリオってことで間違い無いでしょう。

ベストは、6曲めにしましょう。

"Grand Company" Ray Gallon (https://www.amazon.co.jp/dp/B0CHWMFPSR/ )

"Charm" Rez Abbasi



正確には、 Naya Baaz というユニットのアルバムで、Rez AbbasiとJosh Feinbergがそのメンツということのようです。
が、わかりにくいので表題はRez Abbasiにしときます。

Rez Abbasiを聴くのは2021年の下記作以来。
 "Django-shift" (https://jazz-to-audio.seesaa.net/article/479320207.html )
それまでが2~3年ごとのペースだったので、これがユニット名がつきますが、通常のペース通りでのリリースと解釈しときます。
前作のイレギュラー具合いとしては、コンセプトがDjango Reinhardt集と曲に焦点をあてていたことが特筆で、本作はメンツとしてイレギュラー的と言うか過去作には登場していなかったシタールが入ってきていることが特筆かと思います。

メンツは、前述のとおりシタールにチェロが入る弦3本という構成
Rez Abbasi(G)、Josh Feinberg(Sitar)、Jennifer Vincent(Cello)、Satoshi Takeishi(Ds)

演奏曲は以下のとおり、子細に確認はしていませんがNaya Baazの両者のオリジナルが並んでいると思います。
1.Introduction I
2.Bekhayal (without A Thought)
3.Bhairavi
4.Chick's Magnet
5.Introduction II
6.No Lack There Of
7.Charm
8.Make It So
9.Introduction III
10.Emancipation
11.Reaching
12.Peony

シタールが入っていることから明らかなように、サウンドのイメージとしてはインド感たっぷりと言い切りましょう。
シタールの音色が聴こえるだけで充分インドだが、そもそもの曲調もインド的なフレーズを基調としたものが大半。
さらに加えてRez Abbasiのギターか奏でるフレーズもインドな気配を感じさせるのはインド系の人なので想定できること。
ただし、大半の曲でドラムがしっかりとしたビートを叩いているので、それがインド臭をだいぶ雲散霧消させていて、コンテンポラリジャズな雰囲気になるところが絶妙なバランス。
全体としては良質なコンテンポラリジャズ的なサウンドに落ち着いているような感じ
演奏に注視すればRez Abbasiの上手さは充分に感じられるし、Jennifer VincentのCelloは、あまり目立ってはいないが、そこに耳を安定の中低音を奏でている
それにつけてもシタールの響きの支配的なことよ

ベストは6曲めにしましょう

"Charm" Rez Abbasi (https://www.amazon.co.jp/dp/B0BXT7CT4Z/ )

"渡良瀬~ECHO~" 板橋文夫



板橋文夫の名曲「渡良瀬」のさまざまなテイクを集めてきたもので、たぶん初出が5テイク、既出が森山威男の入った2テイク(1,5)であっていると思う。
 "おぼろ月夜" (https://www.amazon.co.jp/dp/B01DM0S312/ )
 "Straight Edge" https://jazz-to-audio.seesaa.net/article/a63037722.html )

初出と思われる5テイクは、2曲めが珍しい梅津和時の入ったテイク、3,4曲めが瀬尾竹村とのFITだが4曲めはメロディカを演奏しているテイク、6曲めがブラジルでのソロピアノ、7曲めが1981年のデモという内訳。
1. Umi~Watarase
2. Watarase
3. Watarase
4. Watarase for Melodica
5. Watarase
6. Watarase
7. Watarase

前述のとおり既出の演奏は限られたもので、初出が多いのが最大の聴きどころ。
同じ曲で、大きくうねるような演奏が大半という基本部分は、当然ながら変わらないなか、表現のしかたでこれだけ表情が変わることにも驚く
曲のタイトルからも盛り上げるとなるとそうなるのは自明であるが板橋のピアノのグリッサンドがいずれの曲でも多かれ少なかれこれでもかと登場する。
多分、白眉は梅津さんと演っている 2曲めになると思うが、Fit! Trioでの演奏も相当素晴らしい。
とくに3曲め後半のドラムソロが圧巻
最後がデモとなっているソロピアノでの演奏で、この曲が初登場したのは森山威男の"Smile" (https://jazz-to-audio.seesaa.net/article/a61856239.html )だが、それに前後して録音されたソロということになる!
このアルバムの前に同様のコンセプトの作品が実は出ているのですが、
 "板橋文夫アンソロジー" (https://www.amazon.co.jp/dp/B0BN1VCTRH/ )のDisk2
そちらは未紹介なれど聴いたことがありまして、大作と言いたくなるような大仰に演奏されたものが多く収録されており、聴き応えというか聴いた後の満腹感はあちら、ジャズらしい勢いのある演奏としてはこちらの方が聴き応えがあるような感じ。

ベストは、7曲めにしましょう

"渡良瀬~ECHO~" 板橋文夫 (https://www.amazon.co.jp/dp/B0CKBNWGXP )

永武幹子ソロ 独壇場 (20240212)




前回が昨年11月で、そのときはJaki Byard特集でした。
 "20231127" (https://jazz-to-audio.seesaa.net/article/501585819.html )
今回のライブの直前の2/3に山口真文とのデュオという気になる組み合わせがあったのだが、残念ながらこちらは都合がつかなかったためこの日のソロに赴いた次第。
18:40頃にお店に赴いたら、今回は2人めでしたが、さすがに他のお客さんの出足は遅いです。

ピアノの位置はいつも同様左側に引っ張り出してあって上蓋も少し開けてある。
定刻を5分も過ぎたところで、MCもなく演奏開始。
1曲が終わったところで、ちょろっとMCがあり、そこで今回は用意してきた曲を眺めたらピアニストのオリジナルだらけなので、そんな特集になるとのこと。

演奏は、全体におおらかさを感じさせるような演奏という印象。
タッチとしてはこれまで聴いてきた演奏に比してそう強く弾き倒すような感じではなく、その分ハネるような弾き方で躍動感を出しているような感じ。
音数も少ないわけではないが、これまでのこれでもかと猛烈に弾きまくるような場面はほぼなく..ガツんというインパクトの少なさが猛烈に弾きまくってないというイメージに繋がってたのかもしれないが..。
さらに、フリーな展開になるような場面もほぼ皆無で、そういう意味でも前のめりに一挙手一投足に目(耳)を凝らすというよりは、ゆったりと心地良く聴き惚れるような感じの演奏

お客さんが15人弱、アンコールも含めて約1時間の演奏をたっぷりと楽しませてもらいました。

最後に、セットリストを公開されていたので転記させていただきます。
Heartsong / Fred Hersch
Peace / H.Silver
Hallucinations / B.Powell
Family Suite -Gaeta, Garr, John Arthur / Jaki Byard
Little Niles / R.Weston
Melancholia / D.Ellington
European Episode / Jaki Byard
enc.) Let's Cool One / T.Monk

"Call On The Old Wise" Nitai Hershkovits




Nitai Hershkovitsのソロは、2018年にリリースされていますが、これがソロとしては2作めということで大丈夫だと思います。
 "New Place Always" (https://jazz-to-audio.seesaa.net/article/a64553876.html )
リーダー作はすべて勝っているつもりでしたが、本人のサイト(https://www.nitaihmusic.com/music )を見るとダウンロードではいくつかリリースしていたようです。

メンツは本作はソロなので1人
Nitai Hershkovits(P)

演奏曲は、Molly Drake, Duke Ellingtonが各1曲と、残りはすべてNitai Hershkovitsのオリジナル。
01.The Old Wise
02.Enough To Say I Will
03.Mode Antigona
04.Of Trust and Remorse
05.Intermezzo No.3
06.Majestic Steps Glow Far
07.Dream Your Dreams
08.Placid In Africansque
09.Mode Brilliante
10.Single Petal Of A Rose
11.A Rooftop Minuet
12.Late Blossom
13.Intermezzo No.4
14.In Satin
15.This You Mean To Me
16.Of Mentorship
17.For Suzan
18.River Wash Me

印象としては、Chick CoreaのChildren's Songs(https://www.amazon.co.jp/dp/B001CSQINM/ )を彷彿とさせるような、クラシックの要素を多く含んでいるような、そんな感じ。
インプロがどれだけ含まれているかはわからないがガシガシ引き倒すような場面は皆無で、右手も左手も繊細なタッチで美麗なフレーズを紡ぎ出していく。
場面場面で抑揚はしっかりつけており、美麗な中でも強いタッチで盛り上げていくところと、音数を減らして静謐な雰囲気を醸すところとをうまく使い分け表現の幅が広がっている。
これまで、現代ジャズのとんがったサウンドの作品も出しているが、ここでの演奏を聴けば、Nitai Hershkovitsの美意識を前面に押し出してきている作品のほうが断然素晴らしいことは自明。
このアルバムがNitai Hershkovitsの美意識の真骨頂だと思う。

ベストは7曲めにしましょう。

"Call On The Old Wise" Nitai Hershkovits (https://www.amazon.co.jp/dp/B0CJ62GJ1H/ )

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